睡眠記録

Apple Watchはバッテリーの持続時間が短いことが欠点としてよく指摘されるけれど、それ自体は大きな問題ではない。毎日寝ている間に充電しておけば、よほどバッテリーを消耗する使い方をしないかぎり、余裕で1日もつだけの容量はあるからだ。

残念なのは、せっかくライフログを取ることのできるウェアラブル機器を身に付けているのに、寝ている間の記録ができないことだ。いや、現状では「ヘルスケア」アプリはひたすらデータを集めるだけで、何か有益なことをしてくれるわけではないので、それだけではデータ収集にあまり意味はないのだけど。

それでも、どうせならなんとか睡眠記録もできないかといろいろ考えてみた。

1. AppleWatch

まず試したのは、寝ている間の記録を取るために、寝る時もApple Watchを付けておくこと。入浴時にはどうせ外すので、その前後を利用して、寝る前に充電を完了させておく。2時間あればほぼ充電できる。

ただし、現時点では、Apple Watchは自動では睡眠記録を取ってくれない。アプリが必要だし、アプリも寝る前に起動してやらなくてはならない。

使ってみたアプリはSleep++。広告付きで無料で利用できる(240円のアドオンで広告を外せる)。

ただ、このアプリは睡眠の状態を記録するけれど、眠りが深い浅いなどの詳しい分析が見られるわけではないし、何かアドヴァイスがもらえるわけでもない。単に記録をつけるだけ。はっきり言って、これなら手動で寝た時間と起きた時間を記入しても大きな違いはない。

そして、数日試してみたけれど、寝ている時間以外にApple Watchを充電するのは予想外に不便だ。起きている間の生活リズムは常に変化するので、いつも同じ時間に充電できるわけではない。飲み会で遅く帰ってきたときに、充電する時間もなくそのまま寝てしまうなど、充電しそびれてしまうことがある。

さらに、寝ている間もApple Watchを付けているので、稼働時間が増える。起きた時点ですでにバッテリーが睡眠時間の分だけ減っていることになる。普通ならそれでも1日もつけど、場合によっては日中に充電することを考えなければならなくなる。

そんなこんなで、起きている間にApple Watchの充電のことを気にしなくてはいけなくなるのでけっこう煩わしい。そして、充電している間はその分の記録が数時間抜けてしまう。Apple Watchは睡眠中に充電する方が面倒がなさそうなので、他の方法を検討することにした。

2. iPhone

そこで、iPhoneを使うことを考えてみた。寝ている間にApple Watchを充電して、その間はiPhoneで睡眠記録を取る。定番アプリ、「Sleep Cycle alarm clock」と、食事や運動の記録もできる「Vitalbook」という2つのアプリを試してみた。

「Sleep Cycle alarm clock」は、iPhoneのマイクもしくは加速度センサーで睡眠の状態を記録するらしい。加速度センサーを使うときは敷布団やマットレスの上に置くので、寝ているときの身体の動きを振動で感知するのだろうか。マイクを使う場合はナイトテーブルなどに置いても大丈夫。ただし、一晩中マイクを稼働させるのでiPhoneを電源につないでおくよう推奨されている。統計などを利用するのは有料だけど、年240円なので安いもの。

数日使ってみたけど、布団に入っているけど起きている状態や、深い睡眠と浅い睡眠を区別して記録していて面白い。目覚ましを設定すると、指定した時間ぴったりではなく、その少し前の目覚めやすい状態のときに起こしてくれるらしい。これも試してみたけれど、目覚めがよくなったかどうかは今ひとつよくわからない。

「Vitalbook」の方は、加速度センサーによる睡眠記録のみ。ただ、こちらは食事や運動なども含めて総合的に健康をチェックすることを目指したアプリ。同じ作者が睡眠記録専用の「Sleep Meister」というアプリも作成している。アプリは広告付きの無料版で全ての機能が利用できる。広告なしのVitalbook有料版は360円(Sleep Meister有料版は120円)

機能は基本的に「Sleep Cycle」と同じ。睡眠の浅い深いは自分ではわからないけれど、入眠、目覚めの時間はたぶん正確なのではないかと思う。敷布団の上に置いておくだけで睡眠の状態がわかるのは面白い。

ユニークな機能がいくつかあって、設定しておくと寝言を言ったときに録音しておいてくれる。試しても何も録音されなかったけれど。また、Twitterと連動して、入眠時刻と目覚めの時刻を自動的にツイートさせることもできる。

iPhoneを使うのでも睡眠記録を取るには十分そうなのだけど、どちらも一晩中電源につないでアプリを稼働させておくことになるので、iPhoneの使い方としてどうなのかなというのが気になった。影響があるかどうかはわからないけど、iPhoneの寿命が短くなるのは避けたい。

3. Jawbone UP

それで考えたのが、なら睡眠用に活動量計を導入してしまえばよい、ということ。寝ている間にApple Watchを充電して、その間は睡眠記録用にリストバンドを付ける。

普通であれば、睡眠記録のためだけに活動量計を買うのはさすがに馬鹿馬鹿しいけれど、ちょうどネットではAmazonなどでJawbone UPの第一世代が投げ売り状態になっている。2,000円前後で入手することができた。これはBluetoothを搭載していなくて手動でデータを同期しないといけないけど、測定の機能自体は後継機とほとんど変わらないはず。

それでJawbone UPとアプリのUP by Jawboneを導入してみたけど、これがなかなか面白い。

睡眠記録は布団に入っているけれど起きている状態、眠りの深い状態、浅い状態などを記録していて、iPhoneで試した「Sleep Cycle」や「Vitalbook」などと同じ。それだけでなく、こまめに睡眠時間や日々の活動量について解説して、アドヴァイスをくれる。

Apple Watchを導入しても、単にデータをとり続けているだけで、全く活用できている気がしなかったけど、ようやくライフログを取る意味を見出せた気がする(どれくらい実際に有益な情報かはともかくとして)。

恐らくJawboneが想定している使い方ではないだろうけど、日中はApple Watchで取得したデータを「ヘルスケア」経由で取得して、睡眠記録だけJawbone UPで取って起きたときにiPhoneに同期している。

Jawbone UPは初期不良があったらしく、ネット上ではよくない評価も多い。それで安く買えたのもあるだろうけど、僕が入手したものはきちんと使えている。バッテリーは、フル充電した後に一晩使うとすぐに50%〜60%くらいまで減ってしまうので最初は不良品かと思ったけれど、そこからは減り方が少なくなる。公称の10日間は無理かもしれないけれど、数日はもつので、面倒ではない充電間隔で使うことはできそうだ。

ちなみに、JawboneのアプリはリストバンドのJawbone UPがなくてもiPhoneを活動量計にして利用することができる。iPhoneのモーションセンサーを使うだけでも十分面白そう。その場合のアプリはこちら。名前が同じUP by Jawboneなので少し紛らわしい。

というわけで、Apple Watchの使い方は変えず、寝る時用にJawbone UPを導入して睡眠記録を取り始めた。それであらためてわかったのは、睡眠時間の短さ(汗) 平均してだいたい5時間半くらい。せめて毎日6時間以上は眠れるように生活習慣を改善したい……。